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2012年05月31日

哀悼

昨日、94歳の祖母が他界いたしました。
湯の平出身の祖母は11人兄弟の長女として生まれ
のつはる町の長男に嫁ぎました。

時は、戦時中
夫は招集され、戦地へ赴き、
帰ってきたのは爪だけだったとか・・・
これもほんとに夫のものかどうかはわかりませんが
当時の方々のせめてもの思いだったのかもしれません。

そうして、3人のこどもを抱えた未亡人に
さらには、一家がすべて祖母にかかったのでした。

このままでは家が倒れてしまう!そう感じた舅は
次男を説得し
祖母との再婚を頼むのでした。

こうして、夫の弟と再婚することになった祖母
そして、この新しい夫がわたしの祖父となります。

あとで聞いたことですが
その当時、祖父は小倉にいて
祖父も心に決めた女性がいたそうです。
しかし、父親の願いを断ることができず
泣く泣くお別れをして
兄嫁と結婚したのだそうです。

その後、2人のこどもが生まれ、こどもは5人になりました。

その複雑な関係は
戦争が終わっても
たくさんのしこりを残しています。

わたしは、戦争は人が生きるか死ぬかという問題だけでなく
その後もたくさんのたくさんの悲しみや痛みを生み出す物なのだと
子ども心に、強く感じたことを覚えています。

わたしの平和への強い願いは、ここが原点なんだろうな

戦後60年が過ぎ
戦争時代に生きていた人々がお亡くなりになっていくなか
この思いをまた娘の代に引き継いでいかなければと


激動の時代を
歯を食いしばって耐えぬき
生きて生きた祖母を
愛おしく、誇らしく思います。

いつか眼科に祖母といっしょに行ったとき
先生から「目の形がそっくりだね」といわれました。
わたしの目の形に
祖母はまだ存在しています。
祖母が亡くなり
それは、とても誇らしいことに思えています。

ありがとう ばあちゃん。  

Posted by sumire at 07:53Comments(0)日々のできごと